胃カメラを受けに行ったら軽く死にかけました(中編)
胃カメラを受けに行ったら軽く死にかけました(前編) - ほわのにっきちょう←こっちから見てね
こんにちは、ほわです。
前回、突如3日後に胃カメラを受けるよう言い渡され 「何言ってんだこいつ」 と憤怒していた僕ですがその間に何をしていたかと言うと、
普段の息抜きも兼ねて1度くらい志望校を下見しておこうと思ったのですが、ほんっっつつとなんなんですかあの立地??????
最寄りの駅に着いてからはただひたすらに六甲の山道を歩き続ける苦行 of 苦行。こちとら登山にきたんじゃねぇっつの!!!!!!
そのせいで僕のふくらはぎはアーノルド・シュワルツェネッガー並にパンッパンに膨れ上がってしまいました。I'll be fuck…
ですが、いざキャンパスに到着すると流石国立大学。どの施設もデカデカのゴワゴワで、まさに「威厳」という言葉が似合うなぁと言う感じでした(適当)
あと食堂の飯がべらぼうにうまい。
そして何より、あの長い六甲の山道を登った先から見える景色はまさに絶景。
あまりの美しさについ 「めっちゃ新海誠感あるくない!?」 と叫んでしまったのですが、同伴していた友達に 「何言ってんだこいつ」 という顔をされてムカついたのでキャンパスごと破壊しました。
あとこれは余談ですが、帰りに神戸大学に在学中の友達の下宿先に遊びに行きました。
しかし、1時間近く探し続けてようやく宿を見つけたというのに当の本人が和歌山に遊びに行ってるという始末。トホホ……
こうなったら玄関トビラの前で思いっきりうんこしてやろうかと思いましたが、なんの報告もなしに遊びに来たのは僕達なのでやっぱり辞めておきました。
しかし何もせずに帰るのも勿体ないので、
半年前からポケットに入っていた割り箸をポストにぶち込んでおきました。
もちろん袋からは予め取り出しております。これは、いざと言う時にすぐ使えるように配慮した匠の粋な計らいです。
あと何故か湿っててめちゃくちゃ黒ずんでいましたが、これも恐らく粋な計らいです。そういうことにしておきます。
これでもし彼が自分の箸が突然爆発し食い物を食べる手段がなくなるという非常事態に陥ったとしても、僕の与えた割り箸のおかげでなんとか餓死を免れることでしょう。
また 徳 を積んじまったな…へへっ
とまぁ、そんなこんなでついに3日が過ぎました。
何やってんだこいつ
〜胃カメラ当日〜
その日の天気は皮肉にも雲ひとつない快晴でした。お出かけするにはもってこいの日和でしょう。
窓の外では小鳥達が歌い、木々もいっそう青々と見えます。
一方その頃の僕はと言うと、
餓死寸前にまで至っていました。
なんでこうなったかというと、前回書いた説明の部分に 「前日の夜9時以降は何も食っちゃダメ♡」 と書いていましたが、よくよく考えれば夏期講習が終わって家に着く頃には9時なんてとうに過ぎてるんですよね。
つまり僕は今、昨日の昼から何も食べてない飢餓状態ということです。トホホ……
…で、あまりの空腹に身の回りのものを色々と口に入れたり齧ったりしたのですが、その中でも1番美味しいなと思ったのはソファーでした。
硬すぎずやわらか過ぎない絶妙な硬さと、何故かちょっとだけ感じる塩気が奏でるハーモニー。SO GOOD
もし読者の中に現役の赤ちゃんがいたら、真っ先にソファーを食べることをオススメします。的がでかいのと喉を詰まらせる危険性がほぼ皆無なため、かじり難易度は低めだと言えるでしょう。これならかじり初心者のベイビーも安心ですね。
ちなみに僕はその光景を親に見られた時、割とマジで精神を疑われたので気をつけてください。
と、そんなこんなで胃の中を完全に空っぽにして病院へと向かいました。
〜病院〜
待合室で自分の番が来るのを待機している間、僕はある考え事をしていました。
「いったい誰が胃カメラを操作するのか?」
振り返ってみると、3日前いつもの先生は「僕がします」とは一言も言っていませんでした。ただ言わなかっただけで彼がするかもしれないし、もしくは別の誰かがするわけです。
もし別の人がするとした場合、いったいどんな人が担当するのか?
1番望ましいケースは、少しSっ気のある美しい女医さんが出てくるというパターン。
この場合なら胃カメラを腹の中に突っ込まれても全然OKです。むしろ本望です。というか何本でも突っ込んで欲しい。
多少強引なことをされても 「ほら、我慢して?」 と言われればもうどんな事でも耐えられるでしょう。余裕余裕。オラわくわくすっぞ。
ここで誤解を解くために言っておきますが、正常な一般男性なら誰しもが「Sっ気のある美人な女医さんに罵られたい」と思ったことが必ずあります。古事記にも書いてある。
この記事を読んでいるであろう女性の皆さん、つまり男とはそういう生き物です。よろしいですね?
…そんなことを考えているうちに自分の名前が呼ばれました。早速診察室へ向かいましょう。
さて、今回担当するのはどんな人なのでしょうか……!?
いつもの先生か……!?
それとも
Sっ気のある美しい女医さんか……!?
…僕は胸を期待に膨らませながら診察室の前へ立ちました。
ですがドアを開けようとした瞬間、何かただならぬ気配を感じました。数々の場面で、数々の地獄を見た僕だからこそ感じられる威圧のような何かを……
震える手を抑え「大丈夫。中にいるのはSっ気のある女医さん…絶対そう……」と心の中で念じながらドアを開けました。
???「入ってください」
僕「はい、失礼します」
僕は恐る恐る診察室へ入るや否や、担当の医者さんの姿を確認しました。
さぁ、そこで待っていたのは……
それはそれはもう
Sっ気の強そうな
マッチョでした。
続く