王将好きの僕がフレンチでパニックに陥った話
こんにちは、ほわです。
昨日の休みが嘘だったかのように、今日も予備校で揉みくちゃにされ、コーヒーによる胃痛に苦しみながらこの記事を書いております。
今日はこれと言っておかしな事もなかったので、昨日の話をしましょう。
5月1日午前、僕は麻酔にかかったかのようにベッドの上から動かず、ただ着々と5月2日へと向かっていく時計の針を見つめていました。
すると、下の階から祖母が
「Ni tagmanĝu!!!!」
と言いました。
完全に頭が回っていなかったので、何を言ったかは分かりませんでしたが、恐らく時間帯から考えて昼食の呼び出しだったのでしょう。
祖母は我が家の頭領。いくら身体がダルいとはいえ、言うことに逆らえば「ケジメ」として、最低でもエンコ(小指)を詰めさせられます。
流石に五体満足で一生を閉じたい僕は「ほほ〜〜〜〜〜〜い」と野原しんのすけのような返事をし、すぐさま下の階へと降りました。
どうやら今日のお昼は外食らしく、
「多分王将だろうな」と考えていました。
我が家の外食は高確率で王将であり、そのせいか、ゴールド会員カードのようなものまで所持しています。
「王将界のケイスケ・ホンダ」とよばれている僕ですが、王将に行くと必ずと言っていいほど、天津炒飯を頼みます。
「天津炒飯」
熱々の炒飯を、あのトロりとした卵で包み、さらに醤油が香る濃厚なタレ(?)がかかった、究極のコラボ。
マリアージュ、まさに至高の芸術作品。
もし僕がネイティブアメリカンな金髪美女だとしたら、初めてそれを口にした瞬間、
「It' so good❤」
と言って創作者の胸に飛び込んでいたでしょう。
車の中で揺れる部屋とTシャツと私と脳と胃袋は、完全に天津炒飯のことでいっぱいになっていました。
しかし、おかしな事がおきました。
そろそろ着くかな?
僕は車から降りる準備をし、到着を待ちました。
オカン「着いたで〜〜〜〜」
母の合図で僕はすぐさま車のドアを破壊し、愛しの天津炒飯が待っているだろう王将に飛び込みました。
ですが、そこに王将はありません。
僕の目に飛び込んできたのは
なんやこれ????????
王将じゃないやん???????
僕は、
「いきなり現代社会にタイムスリップさせられた原始人」のような気持ちになりました。
より簡単に例えるなら、
「駄菓子屋さんに、お菓子を買いに行ったらGODIVAしか売ってなかった。」そんな気分です。
ついさっきまで
「何故か靴の中に入っていたさやえんどう」
を親父と共に和気あいあいと激写していたのに、
突如目の前に現れたRestaurant。
いや、もはやそれは、屋敷と言うのに相応しいでしょう。
普段、王将やラーメン屋のような
「周りの人達の談笑が飛び交っているようなお店」を好む僕にとって、最早そこは異次元。
完全な別世界だったのです。
何故こんな所に来たかというと、どうやら5月1日は祖母の誕生日ということもあり、毎年ここでLunchをしているらしいです。
部活やら何やらで毎年この時期は忙しかったため、1度も来たことはなかったのですが、僕がいない間にこんな豪華な所に来ていたとは。
許さんぞ。
席に座ると母がこう言いました。
「ここで前に福山雅治が結婚式挙げたらしいで〜」
マジか。
すっげぇとこ来ちまったな……トホホのホ……
祖母が「Who is Hukuyama Masaharu?」と聞くと、後母は鼻歌で、福山雅治の有名曲「ノンフィクション」を歌っていました。
それ平井堅じゃねぇか。
そんなことをしているうちに料理が運ばれてきました。どんな料理が出てくるのでしょうか?
僕としての最高なパターンは、大きな蓋をした皿が運ばれ、
「Hey!これは何だい?」
とウェイトレスに聞くと
「あんたが今1番食べたがってるものさ」
と答えられ、蓋を開けるとそこにあるのはなんと、
天津炒飯「待たせたな」
というパターン。
うひょ〜〜〜〜たまんね〜〜〜〜☺️☺️☺️☺️
こんな展開が起こったら、もうアドレナリンドバドバですね!
「バトルアニメの最終回でOPが流れた時」くらい最高!!!!!!!!!!!!!
グレンラガンの最終回を思い出しました。
何もすることがなくてゴミみたいな生活を送ってる大学生達は是非見てくださいね。
ウォウウォウファイトパッワ
と、妄想を繰り広げているうちに料理が既にテーブルに置かれていました。
さて、その料理の正体は……!?
何これ料理????
あまりの美しさに自分の目を疑いました。
これは料理というよりアートでは???
人間で言うと石原さとみくらい美しいと言っても過言ではありません。
というか、だんだん石原さとみに見えてきました。唇がセクシーですね。
ですが、忘れてはいけません。
僕が食べたかったのはあくまで「天津炒飯」。
いくら美味しそうだからといって、「天津炒飯」というハードルを造り上げてしまった僕の舌を満足させられる事はほぼ不可能。
イタリアンなフレンチのRestaurantで、まさかの「天津炒飯」登場という期待を裏切られた僕ちゃんがそう簡単に……
うんめェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その薄さから考えられないほどサクッとした衣に、ホクホクのしっかりと身の詰まった白身魚の、究極のコラボ。
マリアージュ、まさに至高の芸術作品。
もし僕が、「中華料理以外を料理とすら認めないコテコテの中華料理人」だったとしても、この料理を食べた途端、
「It's so good❤」
と言ってイタリアンシェフの胸に飛び込んでいたでしょう。
いやめっちゃうめぇ。
もし僕がトリコだったら迷うことなく、人生のフルコースの魚料理にこれを選んでいたでしょうね。
どうやらこの魚はヒラメだそうです。あんなにバカみたいな顔をしているのにこんなにも 美味しいとは。
見かけで判断してはいけない。
人間でも同じですよ。外見ばかり見てる人はただの屑です。
親父の金玉から出直せって感じですね(笑)
そんなこんなで、全ての料理を平らげた僕は、温かな幸福に包まれていました。
天津炒飯とは何だったのだろう。
浮気をしたような気分で、少し罪悪感もありますが、まぁいっか!!!
うまいもんはうまい!
フレンチ最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☺️
人はこうして駄目になっていくんだなと感じた一日でした。
そろそろ親指が痙攣してきたのでこの辺にしておきます。
それでは。
忘れていました。
明日、5月3日は僕が3年間お世話になった
郡山高校合唱部の定期演奏会です。
僕の「汗と涙と努力と笑いと感動と血と脂肪と肉汁とキャベツとシェフのちょっぴりの体臭」が詰まった思い出の部活の演奏会。
是非、暇な人は足を運んでください。
僕は明日模試なのでほぼ終演頃に到着予定です。
泣いた。
では。