この季節、1番うるさいのは選挙カーでもなく暴走族でもなく、カエル
こんにちは、ほわです
先日、UNIQLOに行った時にこんなものを見つけました。
「君の名は」のコラボTシャツです。メッセージ性が強すぎて、発見した時に思わず身震いしてしまいました。
何故このシーンをTシャツをしようと考えたのでしょうか?
それはともかく、これを着たまま知らない人に話しかけたらメチャクチャ挑発的なヤツだと思われそうだなと思い、つい1着買ってしまいました。
ちなみにこの先で着る予定は全くありません。
そんなことは置いておき、皆さんは「カエルの合唱」という曲をご存知でしょうか?
「かえるの歌が聴こえてくるよ🎵」と可愛らしいイントロに続き、「ゲロゲロゲロゲログワッグワッグワ🎵」と楽しく歌う、あれ。
日本国憲法にも
『かえるの合唱を歌えぬ者、これ人に非ず』と書かれる程、有名な曲ですが、僕は今、この曲に強い怒りを覚えています。
パ ー フ ェ ク ト く そ 田 舎で毎日本場のプロの「かえるの合唱」を聴かされる僕から、一言、申し上げたい。
かえる舐めとんか
残念ながら、本場の田舎のかえるの合唱は
ゲロゲロゲロゲログワッグワッグワ🎵なんて優しいものではありません。
日が落ち、人々が寝静まった直後、奴らは
「セイヤッ!セイヤッ!セイヤッ!セイヤッ!ゲコゲゴゲゴグワッグワゲロゲロヌズグワッグワワゲロロロロッログワァアワァ💢💢💢💢💢💢」と、一斉にフロアを沸かし始めます。くそが。
そこらの暴走族を凌ぐほどの騒音は、僕の睡眠を確実に妨げ、心身ともにズタズタにしてきます。トホホ……
ストレスがピークを迎えようとした時、僕はこの危機的状況を打破するため、いくつか策を考えました。それではどうぞ。
① パートナーをつくろう
「いつどんな時でも、常に寄り添ってくれるパートナーがいる」、これが精神を安定させてくれる最高の状況ではないでしょうか???
しかし、残念ながら僕にパートナーはいません。
それに、前回彼女を造ろうと試みたところ、どえらい妖怪を顕現させてしまったので、ヘタな高望みは禁物です。
なので今回は、もっと簡単なものを造っていきましょう。例えばキャラクターとか🐶
そうと決まれば、どんなキャラクターを作るかです。悩むぞ〜〜〜〜
いつもみんなを笑顔にして、たくさんの元気をくれる、そんな平和と希望を象徴するキャラクター………さて、それは一体なんだと思いますか?
皆さんはもうお分かりですよね。では作っていきましょう。
よいしょ
うんしょ
どっこいしょ
ふぅ…
出来ました。アンパンマンです。
長年に渡ってちびっ子に、「愛」とは何か?そして「勇気」とは何か?その答えを教えてきた正義のヒーロー「アンパンマン」
小さい頃は、「愛と勇気だけが友達さ」と自負する悲しい奴だとばかり思っていました。しかし、その言葉の裏には多大な努力と葛藤が存在するのだと今、改めて認識させられます。
彼が目の前に現れた瞬間、今までの疲れが急に軽くなった気がしました。彼は僕に元気を与えてくれたのです。
こうして、一時の安息を得ることができました。寝る時も、ご飯を食べる時も、勉強するときも、お風呂に入る時も、常に彼と一緒です。
これで万事解決!
…
しかし、僕は大きな欠点を見逃していました。
両手が動かせません。
アンパンマンを召喚するのに自らの両手を生贄にしてしまった僕は、1人で食事することや、入浴することといった、あらゆる生活が制限されました。出来るのはリフティングだけです。
それどころか、彼は僕に笑顔で寄り添うフリをしながら、「アンパンマンは、君さ🎵」と僕の体を密かに乗っ取ろうとしています。
このままでは、僕そのものがアンパンマンになってしまうのも時間の問題です。
お腹を空いた子を見る度に顔を引きちぎり、「僕の顔をお食べ!」と差し出すアルティメットサイコパスにはなりたくない……助けてクレメンス……
彼が放出する酵母菌は、着々と僕の体を侵食してきます。もうダメだぁ〜…
その時でした。
まさに酵母菌が全身を侵そうとした時、僕の脳に電撃が走りました。
アンパンマンは水に弱い
彼の唯一の弱点を思い出した僕はすぐさまトイレに駆け込み、アンパンマンを水で洗い流しました。
彼は「顔が濡れて力が出ないよ〜〜」という断末魔を上げながら、僕の体から消えていきました。
なんとか一命を取り留めることは出来ましたが、
とてつもない疲労感と、
「平日の昼間から一体何をしているんだろう」という
物凄い羞恥心が襲ってきました。
パートナー作戦、失敗です。
ゆるせたかし🙏
② 動物で癒されよう
心身の疲れに効くのはやはり「癒し」ではないか?という案。
ワンちゃんやネコちゃんといった動物達の愛くるしい姿が見られるアニマルビデオ、
略してAVが強い疲労回復効果を持つことは皆さんもご存知でしょう。
YouTubeで検索するだけで、無料でいつでもどこでも好きなだけAVを見ることが出来る便利な時代です。
これを活用しない訳にはいきません。
早速、「かわいい動物特集」という再生リストを開き、AVを物色していきましょう。
かわいいね〜〜〜
ドジだね〜〜〜
モフモフだね〜〜〜(首絞めてない???)
いや、すごいです。効果てきめんです。
まさかAVにここまでの癒し効果があるとは思いませんでした。
この調子でいけば、あの忌々しいカエル共の発狂も忘れられそうです…!
どんどん行きましょう!!!
かわいいなぁ……
いい顔するねぇ……
ンフ♡
ンッフフ♡
ンッフフフフフフ♡
ンッフフフ、ンフ?
…あれ?今のなに?
気のせいでしょうか…?2匹のバクが、こう、組み体操をしているように見えた気がするんですけど……
もう一度みてみま…
おい!!!誰だよ「かわいい動物特集」にバクの交尾入れたヤツ💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢
これもうAVじゃなくてただのAVじゃん💢
いや、一応アニマルはしてるけど完全にアダルトな絵面だしこれはAVというかAVいやAVと見せかけたAVのAVがAVしてAVAVAVAAAV@¥A?€V……
..
結局、最後までバクの交尾を見てしまいました。
なんというか、生命の威厳というか、野生の本能というか、バクのバクによるバクのためのBREATH OF THE WILDを見せつけられた気がします。
見てるこっちまで疲れてしまいました。
この案も失敗です。fuck…
あと余談ですが、あれから「アニマルビデオ」で検索をかけると交尾の動画しかでなくなりました。
YouTubeも粋な計らいをしてくれるものです。
バカかよ。
次にいきましょう。
③美味しいものを食べよう
幸せとは、カロリーの上で成り立つものである
〜ソクラテス〜
もうこれしかありません。結局、行き着く先は「食」です。
不幸やら疲労やらは、美味いもん食えばなんとかなるもんです。フードisゴッド。神。
そうと決まれば何を食べるかですが、実は以前から食べたかったものがあるのです。
それがこちら
『食べる牧場ミルクフラッペ』
牛乳そのものの味をこれでもかと味覚に叩き込んでくる、最強の氷菓子『食べる牧場ミルク』
やつがついにファミマのフラッペに登場。これは食べない訳にはいきません。
僕はすぐさまファミリーマートへ向かい、商品を手に取りました。
全く関係ない話ですが、レジを担当していた外国人の店員さんが、レジ打ちの際に
「タベェボクゾmilk frappe ヒトトゥ!!」
と言っていたので
「お、ネイティブの血が騒いでるね」と思いました。
一瞬だけファミマから外国に転送されたかのような錯覚に陥りましたが、無事に商品を購入。さて、問題はここからです。
フラッペを購入した方ならわかると思いますが、あれって結構作るの面倒なんですよね。
レジの隣端にあるコーヒーメーカーでクソ熱い牛乳を注ぎ、固まったフラッペを親の仇のごとく粉砕するという、大変な作業。
素人ならヤケドや打撲、最悪の場合、骨折も免れないでしょう。
しかし侮ることなかれ。僕はフラッペを作ることに関して右に出る者はいないと噂されるほどの実力者です。
前回フラッペを作る時、勢い余って中身を半分ほど噴射してしまった反省を生かし、今回は慎重かつ丁寧に作っていきます。これがプロ意識です。
僕は恐る恐る、コーヒーメーカーの「フラッペ」と書かれたボタンを押しました。牛乳が完全に注がれた瞬間が、勝負開始の合図です。
ジャーーーーー…
……
ピッ!(終了の合図)
僕は焦る気持ちを抑え、牛乳がこぼれないようにフラッペを取り出しました。
そして精神を整え、全身の気を両手に集中させて…………フラッペを粉砕するッ!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!
…
なんか「アルビノのゲロ」みたいになりましたが、これで良しとします。
(調べたところ、牛乳を注ぐ前に予めフラッペを崩しておくのが正当法らしいです。あほくさ)
見た目の悪さに飲むことが躊躇われますが、もう後戻りはできません。早速飲んでみようと思います。
…
……
…………!!!!!!
口の中に広がる濃縮された牛乳の旨み…!
その濃さは通常の「食べる牧場ミルク」を優に超えている……!
例えるなら……
どこまでも続く草原
のびのびと生きる牛たち
それらを上から見守るMr. Blue Sky
そう、これは……
牧場だぁ……!
僕は今、「牧場」を飲んでいる…!
カエルの合唱だとか、騒音だとか、今はもうそんなことどうだっていい……!
うまい……!
めっっちゃうまままい……!!!
…
ヤバいです。
今までの疲れやストレスをデコピンではるか彼方へぶっ飛ばす怪力王『食べる牧場ミルクフラッペ』
なんて恐ろしい飲み物でしょうか。この異常なまでの回復力と中毒性は、もはや危険ドラッグと言わざるを得ません。
並の人間なら、これを1度キメてしまっただけでもう二度と元には戻れないでしょう。 もうすんんごいヤバイ。
それに見てください
この、容器にこれでもかと詰め込まれた牛たちの表情。これは何を考えている顔なのでしょうか?
笑顔とも嘲笑とも取れるような謎の表情は、見てるこちらのをドンドン不安にさせます。
心臓の弱い方や、集合体恐怖症の方は特に買わない方がいいです。
とにかく、これがメチャクチャ危険なものであることは間違いないので、皆さんは絶対に買わないでください。
いいですか??????
ファミリーマートで販売されている!
別売りのパリパリチョコソースをかけると死ぬほどうまくなる!!!
『食べる牧場ミルクフラッペ』
(税込320円)を!!!!!
絶っっつ対に買うんじゃねぇぞ!!!!
絶対だぞ!!!!!!
おしまい。
すみません、最後に1つ我儘を言わせてください。
恐らく皆さんがご存知の通り、僕がTwitterを一旦やめちゃったせいで、
このブログの共有ツイートが出来なくなってしまったんですね。
つまり何が言いたいかというと
誰か共有してください
以上、アンパンマンでした。
近況報告
こんにちは、ほわです。
ここ最近、39度の熱が出たり、鶴橋駅でゲロリンチョしたりと、心身ともにかなり危うい状態に至っていました。
流石にマズいと感じた僕は急いで地元の病院へ直行。
ちょっとした検査を終え、診察の結果が出ました。
医者「これは神経性の胃炎です」
ぼく「神経性…?」
医者「はい」
ぼく「ちょっとしたうつ病みたいな感じですか?」
医者「まぁそんなところですかね」
ぼく「それってつまり…」
医者「死にますね」
ぼく「?」
というのは流石に嘘ですが、
とりあえず数日間は一切何もせず、食事は胃に負担のかからないものだけにするように告げられてしまいました。
その日からの僕の食生活はと言うと、
朝はお粥、昼は雑炊、夜は具なしうどんが毎日続きました。
プロデブの僕にとっては1番の地獄です。
あまりにも肉が食いたい僕は何度も自宅からの脱走を図りましたが、祖母に
「小指くらい置いてけや…」と脅されたので泣く泣く断念。トホホ……
そんなこんなで、あらゆる禁欲を強いられた僕ですが、もちろんストレスは溜まるばかり。
しびれを切らした僕は、遂に禁忌を犯してしまいました。
というのも、この前、数年ぶりにポケモンを触りました。
今くらいは嫌な事を忘れようと、
「ポケットモンスター プラチナ」をセット。
懐かしいドット絵。
親の声より聴いたBGM。
ひでんワザばかり覚えさせられたパルキア。
4回トイザらスに行くハメになった謎の場所。
あぁ…
あの頃は毎日が輝いてたなぁ…
ですが、思い出に浸っていられるのも束の間。
開始から2分で『NHKの集金が家に勝手に入り込んでくるイベント』に遭遇しました。
僕は恐怖のあまり、直ぐに電源を落としました。
奴らはどんな手段を使ってでも所持金を巻き上げてきます。
悪の組織はロケット団でもギンガ団でもありません。NHKです。
結局、さらにストレスを溜め込んでしまいました。
このままでは胃腸炎はさらに悪化。
痛みと苦しみに悶えながら、息絶えてしまうのが落ちです。
とりあえず、ブログでも書いて落ち着こう。
そう思いたった僕は、記事のテーマを考えました。
前回の投稿から1週間以上経っていますから、もちろんネタの1つや2つくらい…
何もねぇえええ!!!!!!!
突然ですが、浪人生の1日とは、
通勤ラッシュの波に飲まれ、朝から夜まで勉強づくし、そしてトドメの帰宅ラッシュ。
毎日毎日同じ事の繰り返しです。
何がおもろいねん
もちろんネタなんか生まれてくるわけがありません…
いやぁそれにしても困りました。
このままでは毎週「ファルコン・ランチ」という題で、お昼ご飯をあげ続けるBOTと化してしまうでしょう。
もうこれ以上過去の出来事をひっぱり出すことはしたくないし…(散髪の件)
結局その時はブログは断念しました。
そんな時、ある事を思い出しました。
その時、ちょうど映画「スパイダーマン」の公開日だったのです。
映画公開数日前、僕は前売り券を購入しました。(写真はその時付いてきたポスター)
するとなんとその時に、見る日時と席を指定できるではありませんか!
もちろん僕は公開日初日に指定。
最速で見て最速でネタバレするしんよー🎵とゴミのような考えをしていましたが、
絶賛体調ぶっ壊れ中。
天誅が下りました。
こんな状態で映画を見れば、またしてもゲロリンチョし、劇場はたちまちBIOHAZARD状態に陥るでしょう。
しかも4DXで予約しちゃったし。
でもチケット代も2000円以上したからなぁ…
もったいないよなぁ……
でももしゲロったら…………
まいっか。そん時ゃそん時だわ。
という訳で、映画館へ直行。
フラフラドフラミンゴな足取りで指定された席へなんとか到達。
さぁここから待ち受けるのは……
天国か…………?
それとも
地獄か…………?!
〜2時間経過(上映終了)〜
劇場のライトが付き始め、周りの人達が席を立つ中、僕は自分の中の感情を整理しきれずにいました。
いや、とにかくですね
めっっちゃくちゃ良かった〜!
あのMARVEL映画の史上最高作とも名高い
「アベンジャーズ エンドゲーム」の続編という、かなり大きな期待、かつプレッシャーがかかっていた今作ですが、それらを遥かに上回る作品でした!!!!!
笑い、感動、衝撃、全てが完璧に調和した最高傑作!!!!!!!!!
「でもMARVEL作品見たことないしなぁ」と、多分思っているであろうそこのあなた!!!!!!!!
最低でも「スパイダーマン ホームカミング」を見ていれば絶対に楽しめます!!!!
でも近くにレンタルショップがない????
No problem!!!!7月5日に金曜ロードショーで放送されるから!!!!!!!!!!
7月5日夜9時からは、「スパイダーマン ホームカミング」を見て、
休日は映画館で「スパイダーマン ファーフロムホーム」を見よう!!!!
金ロー最っ高!!!!!!
その後は最高の気分で家に帰り、ぐっすりと眠れました。
またなにか忘れてる気もしますが、明日からまた頑張れそうです!
おやすみ〜〜〜〜〜☺️
プラシーボ効果って実在するんですね。
では!
散髪ってめちゃくちゃ辛くないですか?
こんにちは、ほわです。
6月も早いことに半分を過ぎましたが、皆さんどうお過ごしですか。
僕は貴重な休館日に、一日中ぱいぱいでか美とLINEをしていました。
それと、前回の記事を書いた次の日に飛田新地に行っちゃったんです。模試の帰りに。
1人で行った時はあの有り様でしたが、やっぱり数人で行くと心強いですね。
同伴していたオタクくんは
「拙者、3次元のおなごには興味ござらんのでwデュフフwww」と言っていたのに、次の日から
「3次元おっぱいは神が与えし秘宝」
とばかり言うようになりました。こわい。
と、まぁとりあえず飛田新地の話はこれでおしまい。
今日話したいのは別のお話。
皆さん、
散髪ってつらくないですか?
約1時間、髪を切り続けられる中、担当の人と自分の鏡越しの面談。
陰キャにとっては地獄です。
「じゃあ寝とけば良いじゃん!!!」
という人もいるでしょう。その通りです。
ですが、僕が1番怖いものは「沈黙」。
なので、どうにかしてその「沈黙」を断つべく、当たり障りのないゴミのような会話を無理矢理続けようとしてしまうのです。陰キャなのに。
まぁ最終手段は「睡眠」に頼ります。
あと、男性の担当の人とはまだ喋りやすいので、予約の時は毎回同じ男性です。
まぁこんな感じで先日、散髪に行った僕ですが、実は以前、かなり手痛い失敗をしました。
2ヶ月前
ちょうど受験が終わったくらいです。
受験のため、約3ヶ月放置された髪は、僕をS級陰キャへと昇格させていました。
流石にうっとおしく感じていた僕は、遂に髪を切ることを決意。
ですが、この日はいつもの担当の人が休みだったので、とにかく髪を切りたかった僕は、違う人に担当してもらいました。
もちろん女性でした。
まぁ、これは仕方ないことだし、少しは自分のメンタルを強化するくらいの気持ちでいりゃいいや。
最悪寝ればいいし……
そんな事を考えながら席につき、カットが始まりました。
しかし、本当の地獄はここからでした。
そろそろ睡眠でもかましますか〜〜〜〜と思ったその時
隣から聞き覚えのある声がしてきました。
とても聞き覚えのある声。
親の声より聞いた声。
というか、親の声くらい聞いたことあるぞ???
僕は恐る恐る隣を見ました。
母「いつもより短めでお願いします〜」
どうして母がここに居るのでしょうか?
どうやら、ほんとのほんとに、偶然同じ時間帯に予約を入れていたらしいです。
さて、こうなると何が1番まずいか?
それは、最終手段『睡眠』が使えなくなることです。
もしこの場で寝てしまえば母は
「あの子、女性と会話することなくほとんど寝たままやってんで!ヘタレやわ〜〜〜〜〜〜」と、家族や親戚、地元の知り合い全員に言いふらすでしょう。
そうして嵐のように拡散された失敗談は日本全国に知れ渡り、僕はこれから道行く人に罵詈雑言を浴びせられる日々を過ごすことになります。
居場所を無くした僕は、渡米を余儀なくされ、ヒップホップダンサーの道を突き進むことになるに違いありません。
何とかして、話をするしかねぇ…
ヒップホップダンサーは嫌だ……
僕は脳をフル回転させ、「話題」を探しました。
何かいい話題はないか……誰でも乗ってくれそうな無難な話題は…………
僕は悩みました。しかし何も浮かんでは来ません。
やはり、ヒップホップダンサーを目指すしかないのだろうか…………オロロ…………
そう考えていると、ある曲が僕の耳に流れてきました。
Mam〜〜……
僕は思い出しました。
ちょうどその時期に上映していた「ボヘミアンラプソディ」。
日本で社会現象を巻き起こした超人気映画。
そうだ!今から話すべき話題は
「映画」だ!!!!!!!!!
これなら無難な会話が出来る!!!!
いくにょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☺️
デュエルスタンバイ!!!
「あの、映画とか見ます?」
僕は単刀直入に聞きました。
あまりにもいきなり過ぎた気もしますが、美容師程にもなれば、多少強引な話でも上手に返してくれるはずです……!
「見ないです」
いや、ちょっと待った。流石に早すぎるわ。
あまりにも素っ気ない返答でビックリしましたが、ここで食い下がる訳にはいきません。
諦めねぇ!
第2ラウンド!!!
「そうなんすねぇ笑。でも、あれ知ってます?ボヘミアンラプソディってやつ。今めちゃくちゃ人気らしいっすよ!」
「いや知らないですねそれ」
なんか泣けてきちゃった。
確かにこんな変なやつと一言も会話したくないって気持ちは分かります。
でも、今だけは!少しだけでもいいから!!
僕とお話しよや!!!!
僕は勇気を振り絞りました。
最終ラウンドだッ!!!!!!!!!!!!!
「ボヘミアンラプソディってQueenの映画なんですけど、Queenの曲で何か好きなやつとかあるっすか?」
僕は勝ちを確信しました。
今ちょうど「ボヘミアンラプソディ」が流れている店内。
この店で働いている人なら絶対に1日に何度か耳にしているはずです。
もちろんその中にお気に入りもあるでしょう。
これは完璧な質問なのでは!?
「いや特に」
いや、まさかとは思うけど
「Queenを聴いたことは?」
「ないですねぇ」
Mamaaaaaaaa!!!!!!!hooho!!!!!!
心の中のフレディが叫びました。
今店内でめっちゃ流れとるやん。
完全に折れました。僕の負けです。
自分のトーク力のなさに泣きました。
こうして、シャンプーが終わり、ドライヤーで乾かされ、地獄の1時間は終了しました。
僕は一体何と戦っていたのだろうか……
まぁでも、髪の毛が切れたらもうそれで満足です。
僕は激闘の末に手に入れた「新しい髪型」を鏡で確認しました。
なんでや。
「Queen」の話をしたせいなのか、
僕の髪型は「北のBuheen」と化していました。
話題に乗ることが出来なかった彼女のせめてものお詫びなのか、
良い話題を振ることが出来なかった僕への恨みなのか。
未だにその真実は分かりませんが、これだけはハッキリと分かりました。
「コミュ障は散髪中、寝ろ」
皆さんが、僕と同じようにならないことを願います。
では。
遊郭に行ったら死にかけた
【注意】内容が内容なだけに、下ネタが多いです。
前回のあらすじ
俺は浪人生童偵、苦悩浪一。
幼馴染で元同級生のAとBと天王寺へ遊びに行って
赤ずくめの街灯の怪しげな商店街を目撃した。
おっぱいを一目見ようと夢中になっていた俺は、
背後から遠ざかっていくAとBに気づかなかった。
煮え湯を飲まされた俺は、目が覚めたら・・・
飛田新地に独り取り残されてました。
続き
その前に、簡単にお店について説明しておきまぴょう。
お店はこんなふうに、メインのお姉さんが奥に座り、手前に座るおばちゃんが客引きをする。というシステムです。
噂によると、このおばちゃんが物凄い迫力だとか。
しかし侮ることなかれ。
高校時代、登校中に数々の塾の勧誘をものともせず通り抜けていた僕に怖いものなどありません。たぶん。
それと最後に確認ですが、僕は決してお姉さんと邪な行為をしようという気はありません。
目的はただ一つ。
おっぱいを見たい。
芸能人顔負けの美人がゾロゾロいるという飛田新地で、一目でいいからおっぱいを見てみたい。
皆さんはご存知無いかもしれませんが、
「おっぱいを見ることは、疲労回復や、アンチエイジング、抗ガン作用、肩こり解消、血液循環をよくするといった効果がある」
ということが、ここ最近、とある有名な大学で発表されました。
決してスケベな気持ちがある訳ではございません。あくまで日々の疲れをとるだけです。
なのでお金はほとんど持ってきてません。
お店側からすればとんだ迷惑です。ごめんなさい。
前置きが長くなりました。
そんなこんなで飛田新地に取り残された僕は、意を決して大いなる1歩を踏み出しました。
さぁ、待望の一軒目を見てみましょう。
まだ少しだけ残る恐怖心を振り払い……
深呼吸をし、精神を整え……
Sets…………!
僕は記念すべき飛田新地一軒目のお店を覗きました。
It is
Beautiful
OPPAI!!!!
ではなく
Naniwano
OBACHAN❤
僕は自分の目を疑いました。
待てや。
なんでメインのお姉さんおらんくて、おばちゃんしかおらんのや????????
もしこのままお店に入れば、このおばちゃんに床の間に連れてかれ、服を脱がされ、「失礼します」とスケベされるのでしょうか????????
いや、流石にダメだろう。
そんな急展開でいきなり失礼しないでほしいです。
どうやら、今はお姉さんは休憩中(もしくは仕事中)で、店先には出ていないようです。
特に客引きをする訳でもなく、タバコをふかしているおばちゃんを横目に、僕は一件目を去りました。
気を取り直して二軒目へ…!
さぁ今度こそ……
しかし、二軒目もおばちゃんだけしかいませんでした。
あれ?これもしかしてまずいのでは???
いや、諦めるな……!まだまだ店はある!
三軒目……!
四軒目……!
五、六、七、八、九、十軒目……!!!!!!!!!!!!!
「おばちゃん確定10連ガチャ」じゃねぇか。
たまたま「☆5 【鉄の女】上沼恵美子」を引き当てましたが、メインはおばちゃんじゃありません。
もしかしたら時間帯を間違えたのでしょうか。
運悪く、全ての店が休憩中なのかと思いました。
もしそうだとすれば、店先に居るのは全ておばちゃんばかり。史上最悪のアクシデントです。
僕はこれから夢のおっぱいロードではなく、地獄のデスロードを歩き続けることになるか……
トホホ……
僕は意気消沈したまま次の店に通りかかりました。
どうせおばちゃんしかいないんです。
がら模様の服を着て、タバコの灰殻を床に投げ捨てる、ガラの悪いおばちゃんがしわしわの顔でこっちを睨んで……
???????
思考の停止
想像してみてください。
おばちゃんだらけの商店街で、ふと目の前に現れた佐々木希のような超美人が、スーパード助平エッチエチエチエッチな服を着て、こちら見つめていたら?
まず、脳がストップします。
刺激が強いとかどうとかいう問題ではありません。ありえない話し。
僕の意識は、無限の宇宙を漂いました。
ふわふわと。
ミロのヴィーナスを初めて見たギリシャ人は、どのような反応をしたのでしょうか。
若き日のマリリン・モンローを見たアメリカ人はどのような気持ちを抱いたのでしょうか。
永遠のように感じられた漂流記も、遂に1つの「感情」に不時着しました。
「えっっっっっっっろ!!!!!!!!!!!」
意識を取り戻した僕は、完全にパニックに陥りました。
おいおいおいおい落ち着け。
僕はそんな邪な気持ちでここにきたんじゃあない(大嘘)。
えー、ただ、ただですね、少しだけ、そう、おっぱい、おっぱいを拝めたら、えー、それで充分でございまして…
おや?
お姉さんおっぱいでかくね??
というか布面積ちっさ!!!
これは全日本ドスケベ大賞受賞
ありがとうございまさした!!!!!!!!!!!!!!!!!!やるな☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️☺️
完全にイカれた僕のIQは、-5兆まで低下していました。
最も危惧していた状況です。
やはり純白チェリーちゃんの僕には飛田の刺激が強すぎたようです。
しかし、この絶体絶命の状況を打破したのは、客引きのおばちゃんでした。
おばちゃんは、見るに堪えないアホと化した僕に向かって叫びました。
「兄ちゃん!ちょっとうちの店寄ってってえや!!!!見てやウチの子!!!!!!どえらいべっぴんさんやろ!!!!!!!!!」
あまりにも迫力のある声で呼びかけられた僕は、ふと我に返りました。
あれ???僕は一体何をして……
そして全てを思い出した僕はこう考えました。
「次見たらもう戻れねぇ」
僕は自分の欲望を抑え、そそくさとその場を離れようとしました。
背後からおばちゃんが
「兄ちゃん待ってえや!!!!!!!ウチの子こんなにかわいいねんで!!!!!寄ってけや!!!!オラ!!!!」
脅迫やん……
僕は震えながらその場を去りました。
その後、僕は先程の反省をいかし、できるだけお姉さんの方を見ないようにしました。
見るとしてもほんの一瞬。0.01秒だけ。
そして、一軒一軒の店を通る度に
「まぁみてってえや!!!!!」
「兄ちゃん行かんといて!!!!!」
「サービスええで!!!!!!!」
とにかくおばちゃんの迫力がすごい。
塾の勧誘とかいうレベルじゃない。怖い。
正直おばちゃんが怖すぎて、お姉さんが見れない。
じゃあ何の為にここに来たんだ。
何の試験の時間なんだ。
何を裁く秤なんだ。
何を狙って付き合うんだ。
何が船を動かすんだ。
僕は恐怖を振り払い、眼球に全ての意識を集中させました。
もう惑わされねぇ。
もう自分を見失わねぇ。
漢には、
やらなきゃならねぇ時がある。
なぜならそこに……!
おっぱいがあるから…………!
そして僕はお姉さんをほんの一瞬だけ見ました。
さっきのは完全に直視。
でもまぁ、チラ見くらいならなんとか……
あ
みたいなことを4回くらい繰り返しました。
もうこれ以上は脳がもたない。
身の危険を感じた僕は、AとBが待つ階段へ帰りました。
Aから聞いた話ですが、帰ってきた時の僕は死ぬほど顔色が悪かったそうです。
こうして僕らはその後、天王寺をブラブラし、家路につきました。
結論
飛田新地はやばい
あまりにも異次元すぎて、精神に異常をもたらします。
Bが行きたくないと言った理由も、今ではよく分かります。
おばちゃんがとにかく怖い。
これが最大のマイナスポイント。
目を瞑ると、今でもあのシワシワな顔が浮かんできます。
そうです
あのシワシワな……
顔が……
スーーーーー……
やっぱもう一回行くわ
完
遊郭に行ってみよう
こんにちは、ほわです。
令和が始まって、はや1ヶ月が経とうとしていますが皆さんどうお過ごしでしょうか。
僕は予備校のクラスで、隣席の男の鼻息が公害レベルでうるさく、ストレスはとうに限界を突破していました。
そんな中、同じ予備校の友人A(仮)からLINEが来ました。
「金曜に天王寺で飯食わへん?」
僕は迷うことなく
「行く〜〜〜〜〜〜〜〜」
と答えました。
即答したのには理由があります。
もちろん、隣席の、鼻息クソデカ蒸気機関遅刻魔奇行デブに対するストレス発散目的もありましたが、それよりも大きな理由がありました。
それについては後ほど。
そんなこんなで、ちゃちゃっと授業の復習を済ませた僕は、Aと天王寺に向かい、そこで友人B(仮)と合流しました。
僕らは近くのラーメン屋で食事をすることにしました。
僕らはラーメンをすすりながら、最近のことや世間話、隣のデブの鼻息がうるせぇといったことを談笑していました。
人間っていいなぁ。
しかし、ここに来たのはある目的があるからです。
そこで僕は本題に入りました。
「飛田新地行きたい」
そこは人間の「欲」でまみれた桃源郷。
一言で言えば「遊郭」ですが、より詳しくは自分で調べてください。自己責任でよろしくお願いします。
ちなみに飛田新地ですが、日本ではトップレベルの遊郭と言われるほどの名所。これは是非とも行ってみたい。
「郡高の観音菩薩」と呼ばれていた僕ですが、決して卑しい気持ちがあって行きたいという訳ではありません。
ただ、「たまたま食事した近くに名スポットがあったから、ちょっと寄ってみたいな〜〜〜〜」くらいの気持ちです。
別に「うっかり!どっきり!ハプニングド助平❤」なことを望んでいるわけではありません。我菩薩ぞ。
正直おっぱいがみたい。
ということで、僕は飛田新地に行く気満々で、この天王寺までやってきたという訳です。
ド助平マンのAとBならノリノリで着いてきてくれるだろうと思っていましが、Bが意外なことを言いました。
「俺嫌や、あそこめっちゃ怖いもん😢」
何を抜かしよるド助平坊や、と思いましたが、どうやらBは、以前別の友人と既に行ったことがあるらしいのです。
数ヶ月前、彼らは海遊館に行って、心がkidsに成り切った状態のまま興味本位で、飛田新地に行ったらしいです。
しかし、その光景は正に「異様」。
彼はそのkidsな心と、adultな世界の大きなギャップに耐えられず、精神が崩壊したそうです。
(余談ですが、僕はこの前1人で海遊館に行きましたが、あまりにもカップルが多いので泣きながらすぐに帰りました。)
(これは唯一とった写真です。僕も彼のような、大きな心の持ち主になりたい。)
僕は、自分の手が震えていることに気づきました。
もしかすると、僕もその世界のオーラに耐えきれず、精神が崩壊し、奇行に走り、国から追放されてしまうのではないかと。
もういっそ帰ろうかな……
恐怖で我を見失いそうになっていた僕にBは言いました。
「あ、でもめっちゃ可愛い子ばっかりやった」
ほう
こうして僕らはノコノコと飛田新地へ向かいました。
道中で地獄のような歌を歌っていましたが、今思うとやっぱり地獄です。
10分ほど歩くと、提灯が無数にぶら下がった奇妙な通りが見えてきました。
「あれが飛田新地や」
Bが言いました。
一見、普通の商店街のようにも見えましたが、やはりそこから漂うオーラは別格。
少しでも緊張を解けば、一心不乱に「おっぱい!おっぱい!」と叫び、議員を辞職させられること間違いなしです。
こんな所に予備校生1人、丸腰で突っ込めばそこらじゅうの客引き婆に引っ張られ、骨抜きにされていたでしょう。
しかし、今回は違います。
僕は飛田新地へ繋がる階段を降り、魅惑の門へと歩みました。
大丈夫。俺は1人じゃない。そう、今日はAとBがいる。
どんな困難も3人いればへっちゃら……!
さぁ輪になって…………踊りましょ…………!!
僕は己の気持ちを鼓舞し、2人に「行くぞっ!」と呼びかけました。
しかし、返事がありません。
オイオイ!ここまで来て怖気付いちまったか兄弟!?
そう思いながら、僕は振り返りました。
誰も来とらんやんけ
僕は吹っ切れました。
あんな奴らはもう放っておこう。
しかし、1歩間違えれば精神崩壊は免れない。
ここで逃げてもいいのではないだろうか。
否、バラ色の桃源郷を前に、今更立ち止まる事など不可能。
これから体験するであろう大いなるアドベンチャーをありのままに伝えろ。
さぁ漕ぎだせ、勝利の大海へ。
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
いやめっちゃ怖ぇ
続く
彼女を作る準備をしよう
こんちには、ほわです。
ブログを書くのもいつぶりでしょうか。
最後の記事を書いた後、たくさんの人から
「この記事のおかげで風邪が治りました!まだ読んでないけど。」
「この記事のおかげで3億円が当たりました!まだ読んでないけど。」
「彼女が出来ました!ドンマイ!」
と、様々な声を頂きました。
感想を聞くというのはなかなかに楽しいものです。
僕自身、
「これからもバチコリ書いてくゾ〜」と意気込んでいました。
(画像の人はバカリズムです。人間ができる表情ではありません。)
ではなぜブログを書かなくなったのか?ということですが、単刀直入に言うと、完全に病んでいました。
気持ちが。
「浪人生なのに何をしているのか」
という気持ちと
「こんだけ勉強して何になるのか」
という気持ちの葛藤が、僕の心身をズタボロにしていました。
僕は考えました。どうすればこの病み期から脱出できるのか?
己の肉体と学力に限界を感じ、悩みに悩み抜いた結果、たどり着いた結果は
ではなく、「楽しみ」でした。
気づけばこの頃、楽しいと感じたことがほとんどありませんでした。
なので自分で「楽しみ」を作ってしまおうと、そうしてできたのが
「毎週日曜何とか記念日」
明日はその初の記念日です。
数日前のことです。
予備校をいつもより長めに残り、とにかく家に帰りたい中、
帰りの満員電車が人身事故で1時間ストップし、
長時間エネルギッシュなおじさん達に囲まれ、
突然やってきた猛烈な便意に襲われ、
僕の精神と肛門は限界に達していました。
ようやく家にたどり着いた僕は、疲れからか、こんなことを言いました。
「彼女ほしい〜〜〜〜〜〜」
何故そんなことを言ったのかはよく分かりませんが、たまたま隣にいた母はこう言いました。
「つくればええやん」
簡単なことを言ってくれるな。
あまりにもどうでもよさそうな返答に僕は憤怒しました。
自分の息子がこうも悩んでいるというのに…
そもそも「つくる」ってどの「つくる」なんだ。
「作る」なのか「創る」なのか「造る」なのか……
「造る」????????
僕の脳に電撃が走りました。
そうだ。彼女が欲しいなら造ればいいじゃない。
僕は反省しました。実は母は僕に、新たな「道」を示してくれていたのです。そのことにすぐに気づけなかった自分が恥ずかしくなりました。
「Thank you mam」
僕は小声で呟きました。
僕の決意は固まりました。
今週の日曜に彼女を「造る」。
熱意に燃える僕の瞳をみつめ、隣でチャカの整備をしていた祖母は微笑みながらこう言いました。
「God bless you……」
記念日前日土曜。
早めに予備校を出て、僕はまず何を用意すればいいか考えました。
とりあえずは「人間 作り方」とネットで調べました。
履歴に残るとヤバいワードですね。
あるまとめサイトによると、人間をつくるには
「水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素」が必要だそうです。
ハ〇レンじゃねーか。
しかし、この方法だと身体の1部を持っていかれるのは必須。
手足ならともかく、万が一、リトル・ホワを持ってかれると最悪なのでこの方法は没。
それに、悲しいかな、浪人生は金銭的にも苦しい生き物なので、できる限り低コストで済ませようと思いました。
そうなると、向かうべき場所はひとつ。
愛と信頼のダイソー
実際
鈍器ホーテにしようか迷いました。
なぜ選ばなかったかというと、昨年のクリスマスに彼女を造るための素材を買いに鈍器に行った時、あまりの治安の悪さにド肝を抜かれたからです。
とにかくヤンキーが多いんです。
クリスマス当日にドン・キホーテでたむろして気持ちええんか????????とも思いました。
もしあの時、ヤンキーに絡まれ、カツアゲされ、身ぐるみを剥がされ、その哀れな姿を世界中に発信されていたら……
僕は輝かしいsexy男優へとjob changeし、新たな夜の帝王として、その名を轟かせていたでしょう。
僕は意を決して、ダイナソーへ入りました。ここで気をつけないといけないことがあります。
ここで焦って店員さんに
「すみません、彼女おいてませんか?」
と聞いてしまうことです。
もし店員が新人のボーイだとしましょう。
彼は僕の質問に初めは戸惑いながらも、頬を赤らめながら
「僕でよければ…///」
といい、そのまま僕の胸に飛び込んでくるでしょう。そうじゃねぇンだわ。
普段の僕なら
「これから温かな家庭を築き上げていきまピョウ❤」とねんごろな関係になっていたでしょう。
ですが今日は違います。つくるのは彼女です。
次に、バリバリのベテラン店員だった場合。
彼らベテラン店員は武士の末裔。ヤバい客がいればその存在自体を抹消することも容易いのです。
もし変な質問をしてしまえば、その瞬間、首をはねられます。
「僕に救いはないんですか……?」と尋ねても
「ここになければ無いですね〜」
と、即座に切り捨てられるでしょう。
どちらの場合でも結果は「死」
僕ははやる気持ちを抑えながら、的確に材料を確保し、レジへ向かいました。
ですがここでも気をつけることがあります。
もしレジの店員に商品を確認され、
「何作るんですか〜〜〜〜〜?」
と聞かれてしまえば試合終了です。
素直に「彼女です」なんて答えたら、恥ずかしさのあまり、僕の人生はおしまいです。
受験どころか、地獄に落ちるでしょう。だけど、オイラ負けないよ。
そのため僕は予防策を考えました。囮を使います。僕はこれを使いました。
ハ〇ボーのパクリやんけ
そう思いながら、こいつを買い物カゴにぶち込みました。
こいつなら店員に「ハリ〇ーのパクリやんけ」と思わせ、視線を集めさせることで難なく買い物を終了出来るだろうと考えました。
結果。
作戦は無事成功。というか、店員の目が死んでいました。口では正確に値段を言いながらも、その目は遥か遠くを見つめていました。
彼は「虚無」そのものでした。
そんなこんなで無事、材料の調達に成功。
メインの「彼女造り」は明日です。
今日は早めに寝て英気を養います。
では。
''彼女''を作ろう
彼女を作るべく、土曜と同様、僕は早々に予備校を切り上げ落ちる太陽の3倍の速さで家に帰りました。
自分の部屋にたどり着いた僕は、一昨日購入した材料たちを袋から取り出し、机の上に並べました。
ドン!
【材料】
・ねんど×4コ
・デッサン人形×1コ
・心
「これだけ????」と思う方もいるかと思いますが、それだけ金がねぇンだわ。
それと余談ですが、このデッサン人形くんは100円均一ショップで売られているにも関わらず、破格の「300円」という値段で売られていました。しばくぞ。
僕は怒りに震えながら、残り少ない財布の中の小銭を握りしめ、泣く泣くこれを購入しました。
さて、これから彼女を造っていくわけですが、肝心なことがあります。
かつて、ある歴史的に有名な仏像彫刻師はこう言いました。
「私達は仏様を造るのではなく、あくまで掘り出すだけに過ぎません。石や木、その中に初めから存在する仏様を、傷つけることなく、丁寧に掘り出す。そして顕れた仏様に拝み、感謝するのです。」
そう、造形とは、初めから「そこにあるもの」を掘り出すことに過ぎません。
僕は目の前に直立するデッサン人形くんを見つめ、「ソウゾウ」しました。
そこにあるものを…
見つめ……
見えない…
いくらそこにある物を見つめようとしても、徳が低いせいか何も見ることはできません。
そう、デッサン人形はどれだけ凝視しようと所詮デッサン人形。何も見いだすことはできません。
こんなことをして何の意味があるんだろう…
いや
諦めたらアカン。
少し挫けたくらいですぐ諦めるから、今まで彼女が出来なかったのではないか…?
彼女1人作れない人間がこの先幸せになれることなどあるのか…?
僕は瞳を閉じ、考えました。
自分を育ててくれた人物。
その人への限りない「恩」そして「感謝」
私がここまで生きてこられたのは誰のおかげか……
考えろ
そして、その思いを、強く
感じろ
…
ダメだ…
やはり何も浮かんで来るものはありませんでした。
つまり僕は今まで誰にも「感謝」することなく育ってきたのか。なんと醜い男だろう。
いっそ地獄に落ちてしまえばいい。
僕は自責の念にかられながら目を開けました。
目の前に''それ''が現われたのはその時でした
……っ!?
あ、あなたは……!
時は遡り、2010年秋。
それは小学校のパソコン授業。
僕達は「明日香村について調べましょう!」という指名を背負い、慣れないタイピングで「あすか」と打ち込んだ。
そして出てくる検索候補を見つめた。
【検索候補】
「明日香村」
「明日香村 観光」
「明日香村 イチゴ狩り」
「明日花キララ」
「明日香ルビー」
明日花キララ???
謎の羅列
明日の花に、キララ?
分からない
しかし幼い僕達は、有り余る好奇心で、その理解不能かつ魅力的なワードをクリックした。
すると、出てきたのはどんなものであろうか。
汚れを知らず、かつ潔白純粋に育ってきた小学4年生が、目の前に広がる未知であだるてぃな世界に心を奪われたことは、この記事を読んでいるであろうド助平諸君なら、想像するにかたくない筈である。
こうして僕達「明日香っ子」は、誰一人余すことなく、そして迷うことなく新たに開かれた「道」を直進し、大人になっていくのであった。
その「道」を切り開いた、先導者。
そう、彼女こそが
聖母「明日花キララ」である。
..
僕は目の前に顕れた明日花キララに涙し、拝み、感謝しました。
こんな醜い人間の僕でさえ、この世全てごと包み込んでくれるBIG MOTHER 明日花キララ
遂に悟りの境地に達した僕は、一切の迷いなく、デッサン人形を粘土で肉付けしました。
その一心不乱に粘土を込める姿はまさに職人。
僕は溢れでんばかりの「感謝」を込めた粘土で、デッサン人形くんの頭を包み込みました。
待っててくれ明日花キララ。今すぐそのあるべき姿に戻してあげるやで
さあ、その感謝のベールに包まれた麗しいお顔を拝みましょう……!
怪物
僕は恐れました。
もしかしたら自分は彼女ではなく、物凄い怪物を造ろうとしているのではないのだろうか……?
しかし、ここで手を止める訳にはいきません。たとえ現時点では妖怪でも、身体全体に粘土をつけた時は、それはそれは立派な明日花キララに……
これは怪物ですね
どうしてこんなことになってしまったのか?
どうやら僕は自分の中の「感謝」よりも「煩悩」が打ち勝ち、己の中に迷いが生じた挙句、気づけばドえらいもんを造っていました。(ドラえもんみたいな字面ですね)
雪山でこんなのに遭遇したら間違いなく死ぬでしょう。
それと悲しいことに、粘土を貼り付けている間にみるみる乾燥し、このポーズから動かすことが出来なくなってしまいました。ぴえん。
いや、まだ間に合う。
まだお前は、りっぱな''彼女''になれる
とりあえず髪の毛を付けましょう。そうすれば途端に人間味がまし、明日花キララへと変貌するはず間違いなしです。
そうと決まれば、黒色の粘土に「感謝」をありったけ込めるッ……!
オラオラオラオラオラ!
…
うんこみてぇ
そしてこの髪の毛の素を薄く広げ、頭に貼り着ければ……!
おあがりよ
正直なところ、デッサン人形の頭に粘土をくっつけた時から僕は薄々察していました。
「これ無理だわ」
しかし、ここで辞めるわけにもいきません。せめて、彼女を完成させねば。
さぁ、次は何を付けよう。
そう考えているとき、ある大きな壁にぶち当たりました。
おっぱいをどうしよか
僕は悩みました。
このままおっぱいを付けても良いのだろうかいやしかし付けるとしてもせめて服とか下着とかそういうものがおっぱい必要になってくるしスッポンポンはさすがに可哀想でもあるがそもそもおっぱいこの怪物にそんなスケベなものを求めるべきなのか否かおっぱいか……
やっぱ下着でいいや。
とりあえずブラジャーでも作るか。
そんな感じで僕はブラジャー作成に取り掛かりました。
しかし、取り付けようとしたブラはすぐに乾燥しポロッと落ちていくばかり。
僕はこの世界一嬉しくないポロリに強い怒りを覚えました。
かなり力を込めて付けなければすぐにポロリしてしまう
くっつけおっぱい…
貼り付けおっぱい……っ!
僕は怒りに身をまかせ持ちうる全てのパゥワをブラジャーに押し付け、遂にそれの接着に成功しました。
それではご覧頂きましょう
断言します。
これはおっぱいではない
核ミサイルです。
この丸みもクソもない突起物の鋭さは、アルプス山脈のマッターホルンの如し。
その胸部から発射されるであろう2つのミサイルは瞬く間に世界を火の海へと変えるでしょう。
とりあえずもうこの辺からはやけくそです。
もうどうにでもなれ〜〜〜〜いと、パンツと顔面を張りつけ、強引に彼女を完成させました。例えそれが、
どんな見た目でもいい。
可愛くなくてもいい。
お前は正真正銘の
明日花キララだ。
さぁ、恥じることなく、その美貌を僕に見せてご覧。
こうして完成した姿がこちら
か、
かわいい〜〜〜〜〜♡
文句のつけようなし!!!!!
完成!!!!
…
はい、色々とトラブルはありましたが、こうして僕の理想の彼女は出来上がりました。
この記事を読んでいる独り身の皆さんも、そう出ない畜生たちも、ぜひ自分の理想の彼女を作ってみてはいかがでしょうか?
今までは苦しい思いをしてきたクリスマスなども、彼女がいれば全て明るい思い出に早変わりですね。
ということで、僕は今から彼女とショッピングに行こうと思います。
では!